日本語に漢字が侵入してきたことをもって「文明化した」というのが日本の悲しい歴史です。アジアの東端に位置する以上、やむを得なかった。7世紀ころから漢字を使って文章を書くようになったそうなので日本人は1300年間もの長きにわたり漢字に汚染されてきたと言える。
今、世界は英語がディファクト・スタンダードになりつつある、いや、なってしまった。その英語と日本人は相性が悪い原因は漢字のためだ。漢字を使わなければ英語はスムーズに日本人に定着する。
その英語の語源の29%はラテン語、29%はフランス語、26%はドイツ語、13%はギリシャ語だそうだ。しかしフランス語やドイツ語の語源だって多くがラテン語、ギリシャ語だろう。
漢字にだけ意味と音の2つが含まれるわけではない。ラテン語、ギリシャ語だって「意味と音」の2つが含まれる。漢字を捨ててラテン語、ギリシャ語由来の英語に切り替えても「アルファベット」で意味と音とを理解することはできる。
ところで、今の中華人民共和国は、かって支那大陸を支配した数々の王朝や文化とは断絶しているのであり、それらの遺産を受け継いでいるわけではない。むしろ日本人のほうが受け継いでいるだろう。そして、そのことこそが日本の「後進性」の原因になっている。
未来に向けて、今こそ日本人は「支那文明」から脱却し、ラテン文明に入っていくべきだ。
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