このブログでは発音記号とOxfordの辞書、オンライン辞書を頼りとした「自学自習」を提唱しているわけですが、同じ発音重視でも、別の方法を提唱している方もいます。今、全国レベルで普及している「フォニックス」です。小学校では、このフォニックス、を採用しているところが多いようですし、全国に2千箇所以上ある子供向けの英語教室も、フォニックスを採用しているところが多いんじゃないでしょうか。
私は、フォニックスは「低年齢向けには良いが、中学生以上、には向いていないのであって、中学生以上には、むしろ「発音記号」を習得するほうが手っ取り早く、かつ生涯、役立つ方法である」と考えます。
発音記号を自力で何とか習得した私から見ますと、フォニックスは「かえって面倒だ」「優雅じゃない」「スマートじゃない」というのが正直な印象です。
発音記号を覚える過程で「英語の歌」「英語の詩」「英語の名文、例えば優れたスピーチ、優れた小説の一節」を覚えたなら、それは生涯の財産となると思います。
フォニックスとは、Wikipedia からの引用ですが、以下のようなものです。
「フォニックスは子供に読み方を教えるために広く用いられている方法である。子供は通常、5歳か6歳頃にフォニックスを用いて学び始める。フォニックスを使って英文の読書を教えるには、子」供が発音と文字のパターンとの対応を学ぶ必要がある。」
「英語では、綴りのパターンは一定の規則に従うものの、どの発音もいくつかの異なる文字群で表せるため、表記体系は複雑である[2]。結果として英語の綴りのパターンは多岐に渡る。
例えば、文字パターン ee はほとんどの場合音素 /iː/ に対応する。しかしその音素は文字 y でも表される。同様に、ow は、/aʊ/と発音される単語も多いが(allow など)、/oʊ/と発音される単語も多い(bowl など)。また文字群 ough は enough の /ʌf/, though の /oʊ/, through の /uː/, cough の /ɔːf/, bough の /aʊ/ など、現れる単語によって異なる発音に対応する。これらの単語の発音は一つ一つ覚える以外にはない。」
「どのアプローチが最も効果的かを決める最新の企画は全米リーデイング委員会(en:National Reading Panel)によって実施されている(アメリカ国立小児保健発達研究所(en:National Institute of Child Health and Human Development、アメリカ国立衛生研究所#研究所を参照)、2001年)。その中には、フォニックス(および他の方法)に関する大量の調査がふくまれる。数百の研究を再分析した結果は、学術研究会議の結論を支持するものとなっている:フォニックス抜きの教育や embedded phonics にくらべて、フォニックスは読み方を教えるのに有効である。また、社会的・経済的地位の低い生徒にとって特に有益であることも発見された。」
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発音重視でも別の方法がある
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