IBMは2021年中に量子コンピューター向け人材を1万人養成する計画だそうだが、そのレベルは”文系人材でもIT人材になれる”というような低次元の人材ではないことは確かだ。数学、物理分野の博士号を取得できるレベルの人材だと思われる。
2030年までには量子コンピューターが一般で使われるようになる。そして必要とされる人材は理系の博士レベルになる。文系人材は無用となる。高度な分野であればあるほど文系人材は要らなくなる。量子コンピューターが一般化すれば「物理的労働力」は「ロボット」が担う時代になる。その時に必要とされる人材は「ロボット製造工学エンジニア・ソフトウエアエンジニア」などだ。また「知的労働」は、その多くが人工知能化され自律的に進化していくようになり人間は限りなく出番がなくなる。
通信速度が速くなり、コンピューターの処理速度が現在の何億倍になるので医療手術ロボットが普及し、自動車だけでなく飛行機の自動操縦も現実となる。法律問題は人工知能が解決し、ビッグデータをもとに経営プランもマーケティングも人工知能が考える。技術動向の推移に鈍感な「文系経営者」は存在し得なくなる。教育はオンライン化され学校の建物やキャンパスはなくなる。当然ながら学校教員はいらなくなる。
アメリカ大統領選の混乱の要因の一つに中国、ロシア、イランからのサイバーアタックが挙げられている。米情報部門が今、最終報告書を作成中だ。かくのごとくサイバー攻撃を防御するための人材は不可欠だ。
そういう時代の到来を見据えて大学進学を考える必要がある。残念ながら日本国内の大学で、そういう時代の要請に応えられる大学は東大、京大、東工大、阪大など5~6校しかない。日本の大学で量子コンピューター分野の最先端を行くのはおそらく東大だ。
欧米では、到底大学教員にはなれない学歴の者が「多数」大学教員と称して日本の大学に潜り込んでいる。恐るべきことに日本の全大学教員の約50%が「欧米では、到底大学教員にはなれない学歴の者」だ。高校生は、そういう事実を直視する必要がある。日本の大学以外に進学するとすれば現実的には英語圏の大学ということになる。アメリカには世界ランキング100位以内の大学が37校もあるのでアメリカの大学を進学先として考えるのが妥当だ。
日本の大学の旧態依然とした入試制度は有意の者の道を閉ざすシステムだ。学校の成績が良い者は入試などせずに入学を認めるのが正しい。アメリカはそうしている。何故日本はそうしない?アメリカの大学に入ったなら「アルバイトなどする暇はない」どころか「寝る時間すらない」。日本の大学は「アルバイトの合間に時間潰しする場所」だ。しかし、こういう議論を吹っ掛けたところで何も変わりはしない。
能力のある中高生は日本の大学など相手にしないほうが良い。アメリカの世界大学ランキング100位以内の大学を目標にして毎日の学習に励むべきだ。(注;但し年間学費が7万ドルかかる)。
2021年1月20日にはトランプが大統領に再選される兆しが濃厚になっている。2021年夏までにはコロナワクチンの効果も出てくるだろう。2021年9月からは従来通り、日本からアメリカの大学に進学できるだろう。そうなることを見越して2021年1月上旬の締め切りに間に合うよう、急いでアメリカの大学に応募するべきだ。