そもそもOxford、Cambridge,アメリカの名門私立大学は「富裕層の子弟のための教育機関」だと認識するべきだ。お金が無いが何とかならないか?という人には応募して欲しくはないというのが彼らの本音だ。
中国人の富裕層は英米の学校と言わず、大学と言わず名門校に殺到しているが日本の富裕層は英米の教育には無関心だ。その結果、日本に溢れかえる留学情報は「貧困層向けの情報」ばかりで富裕層向けの情報が何一つない。姑息なものが溢れかえっている。アメリカの名門大学に合格する要素で一番重要なモノは「応募者の親の金銭的社会的ステータス」だが、その点を誰も触れようとしない。そのことが、富裕層にアメリカの大学留学に二の足を踏ませることになっている。
ところで、日本には留学支援奨学金を出す企業があるが、優秀な人なら、そんなものに頼らずともHarvard,Yale,Princeto,MIT,Amherstにすんなり合格できる。
ところが、物理、化学、数学オリンピックでメダルをとっても、そういう日本の高校生がこぞってHarvard,Yale,Princeto,MIT,Amherstに応募したという話は聞かない。何故、そうなるのか?
高校の教師が、愛国心から「頭脳流失」を恐れて、そういう情報を伝えていないのか?
さて、繰り返しになるが・・・・・・・
「教員一人当たりの学生数」は、日本の大学は国立大学が10名程度、主な私立は最良でも20名程度、最悪は40名程度だ。アメリカは州立が15名~25名、私立は3名~10名だ。
日本のアキレス腱は教員の多くが博士号を持っていない点だ。だから教員一人当たりの学生数は「見せかけ」に過ぎない。アメリカの名門大学は、ほぼ100%がPh.Dだ。
アメリカの大学を選ぶ場合は、私立名門で教員一人当たりの学生数が10名以下の大学を選ぶのが正しい。できれば6名程度のところがいい。名門のLiberal Arts College、例えばWilliams Collegeは最良だ。Williams Collegeは「理系リベラルアーツ」と言ってよい。Harvey Muddもそうだ。
加えて、Ph.Dをどの大学で取得したかも見る必要がある。
日本の大学で教員一人あたりの学生数が30名や40名もあり、それだけでなくPh.Dを持っていない教員が多い大学は学費は安いかもしれないが、折角お金を使っても得るモノは何もない。大学も大学だが、そういう大学に入りたがるほうにも責任がある。