日本の大学生の実に70%が文系だ。そして、彼らを待ち受けているのは「文系無用」の時代だ。高校生の皆さんは文系に進んではいけない、あくまで理系に進むべきだ。
法律や会計分野は人工知能化がどんどん進むのは間違いがないので、近い将来、弁護士や公認会計士の必要人数は激減する。いや、ひょっとすると「士」の名前の職業そのものが消滅するだろう。これらの分野で必要となるのは人工知能を駆使して仕事を進めることができるデータサイエンティストだ。あるいはシステムを造るエンジニアだ。
コロナ危機は数年間続くようであり、ワクチン開発も見通しが立っていないし治療薬だって見通しが立っていない。あるのは可能性と期待感だけだ。そうこうしている間に世の中はどんどん変化する。自動車は100%自動化され知的労働は人工知能化される。
そういう社会で役に立つ人間になるための学習をするために大学へ行く決意をする必要がある。大学で数学、物理、化学などの能力、センスを高めるしかない。それの持ち合わせがない人間は無用の存在となる可能性が極めて高い。人類の未来は決して明るくはないのである。いや、いや、そういう時代だからこそ人間性が必要だ、アートが必要だ、などと文系の必要性を説く連中がいるが、仮にそれが正しいとするなら、生き残れるのは人間性に富む、アートのセンスを持った理系の人間だけ、ということになる。
皆さんは、否が応でも日本のトップレベルの大学の理系学部に行くしかないのです。そして、東大、京大などトップレベルの大学の理系学部を目指しているものの希望する大学に合格できそうもない人はアメリカのトップレベルのLiberal Arts Collegeに応募するのが「最善」の戦術なのです。もっとも年間700万円ほどのコストがかかるので、誰にでも可能という訳じゃありません。
何故Liberal Arts Collegeなのか?は、アメリカのLiberal Arts Collegeの専攻の決め方が日本の大学とは根本的に違うからです。学部受験ではなく理系、文系の区別すらない。