データが入手可能な2009年度から2013年度までの4年間を見ますと、4年制大学に在籍する(学位取得目的で)日本人の数がまるで転がり落ちるように減少し続けています。2009年度には6663名の日本人がアメリカの4年制大学に在籍していたのが2013年度には半分にまで減ってしまっています。
何か、異常なことが起っている、としか思えません。
原因の一つは2008年の「リーマンショック」の後遺症でしょう。親の世代が経済的にダメージを受けたために高額なアメリカの大学の学費が負担できなくなったと考えられます。
かたや中国。この国の親はリーマンショックなど、どこ吹く風で、息子や娘を、それこそ怒涛のごとくアメリカ(そしてイギリス、カナダ、オーストラリアなどの英語圏)の大学に送り出しています。日本の中産階級は没落し、中国の富裕層が爆発的に増えている、という現象の一端が現れているのではないかと思います。