制度が違う日米を比較するのは無理があるが、日本の中学受験は過酷だと言われている割には合格率が非常に高いのである。最近のデータを見ると開成は３４.５％、灘は３４.９％、桜蔭は５０％だ。
一方、日本の中３〜高３に相当するアメリカのハイスクールのうちトップレベルの私立Prep Schoolの合格率は驚くほど低い。カリフォルニア州のThe Thacher Schoolの１０％、著名なPhillips Academy Andover は13%だ。
合格率が30%~50%もあるような私立学校はアメリカの政治、経済の中心地であるマサチューセッツ州やカリフォルニア州には存在しないようだ。マサシューセッツ州は１１％〜２５％であり、カリフォルニア州は７〜１５％だ。
受験者 合格者 合格率
灘中学 ６５０名 ２２７名 ３４.９％
灘高校 １６５名 ６１名 ３６.９％
開成中学 １,１４２名 ３９５名 ３４.５％
開成高校 ４８４名 １８５名 ３８.２％
桜蔭中学 ５６１名 ２８３名 ５０％
The Thacher School (10%)
Groton School (11%)
Phillips Academy Andover (13%)
The Hotchkiss School (13%)
Deerfield Academy (14%)
Milton Academy (14%)
St. Paul's School (14%)
Middlesex School (14%)
Cate School (14%)
Phillips Exeter Academy (15%)
The Webb Schools (15%)
The Lawrenceville School (16%)
The Taft School (20%)
Choate Rosemary Hall (21%)
The Governors Academy (23%)
Noble & Greenough School (24%)
Concord Academy (25%)
Westminster School (25%)
The Loomis Chaffee School (27%)
大学選抜にしてもアメリカの名門大学は合格率が非常に低い。Harvard 5％、Stanford 5％、Princeton 6%、U of Chicago 7%、Yale7%などだ。
一方日本の私立大学は慶應医学部 １６％ 慶應工学部 ３２.９％ 早稲田政治学科 １９％で、合格率は極めて高いのである。
アメリカの合格率が低くなる要因は「入試が無い」からだと思う。