志望先の大学の教員全員がPh.Dの学位(博士号)を取得しているかどうかを確認しろ!
欧米のまともな大学は取得率は100%に近い。
一方、日本の大学は全体で43.9%だ。ふざけんな、っていうレベルだ。
それだけじゃ、済まない。まだある。上のリンク先の表の一番下を見ろ!
(注)2.博士には,単位取得満期退学を含む・・・・・・・と、こっそりと書いてある。これが何を意味するか?
日本の文科省、大学は、博士課程を一通り修了したものの、論文を提出して審査を受けなかった者と、論文を提出して審査を無事に通り晴れて博士号を取得した者とを「同列に見做し」ているのである。
普通の高校生にはピンとこないだろうが「博士課程の単位を取得」しても「学位を取得している」とは限らない。即ち、博士号論文を書いて審査に通らない限り博士の学位を取れない。博士の学位を取れない場合、その人が保有する学位は「修士」ということになる。
日本の大学の教員の学歴には下記のような表記が目に付く。
〜年 〜大学〜部卒業
〜年〜大学大学院〜専攻修士課程修了
〜年〜大学大学院〜専攻 博士課程単位取得退学
この人の保有する学位は「修士」だ。それにも関わらず、文科省、大学は、「博士の学位を持った人間」と「見做し」ているのである。日本人は無頓着なので文科省、大学が好き放題をしている。これが日本の大学の実態なのだ。
日本の大学が何故Times Higher Educationの世界ランキングで600位、800位、1200位にずらりと並んでいるのか不思議だと思わないか?Times Higher Educationは「大人の対応」をして「見逃している」のだろうが、彼らは日本の実態を熟知していて、内心では日本人を心の底から軽蔑しているだろう。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2019/06/post-12412.php
自分の応募先の大学の教員がPh.Dの学位(博士号)を「取得」しているかどうかを確認するような気の利いた高校生は皆無だと思うが、それじゃあ、ダメなのだ。
アメリカの大学の表記の一例を挙げると下記のように、博士号の学位を、いつ、どの大学で取得したか。さらには博士論文の内容、指導教官の氏名が書かれている。これが標準だ。
Education
Ph.D Computer Science, 2004. Weizmann Institute of Science, Rehovot, Israel.
Title of thesis: Non-Black-Box Techniques in Cryptography.
Advisor: Prof. Oded Goldreich.