世界の底辺大学にしか行けない高校生に未来はあるか?
東大・京大・東北大などのトップ大志望者はアメリカの名門大学にも応募し、万一、東大・京大・東北大などのトップ大に合格できなかった場合はアメリカの世界ランキングが最低でも200位以内のリサーチ大学かランキング35位以内のLibera Ats Collegeに進学するべきである。
アメリカの名門大学に進学するには以下の要件が必須である。
1.年間の授業料、寮費など合計7万5千ドル程度を自己負担能力
2.TOEFLiBT100以上のスコア
3.SATでできる限り高得点を取ること
4.高校の成績が学年10%以内であること
日本の高校生の99%以上は英語の生の情報を読もうとしないし、そうしようとしても英文を理解することができない。Times Higher Educationは英語で書かれたの世界大学ランキングで2011年から公表されているが日本の高校生は自分の力で、そのデータを読もうとしない。と言うよりも読む能力がない。日本語に翻訳された間接的、部分的な情報しか目に入らない。その結果、日本の大学は先進国の中でもトップレベルだと信じて疑わない能天気な高校生で満ち溢れ、日本の大学受験のための予備校や塾が大盛況となっている。実際はどうか?
左端の数字はTimes Higher Educationの世界ランキングの順位
301~350位 The University of Malaya, マレーシア
351~400位 The Universiti Brunei Darussalam ブルネイ
401–500位 University of Ibadan ナイジェリア
401–500位 University of Peradeniya スリランカ
501–600位 北大 九大
上のデータの通り旧帝大の北大、九大ですらマレーシアのThe University of Malaya、ブルネイのThe Universiti Brunei Darussalam 、ナイジェリアのUniversity of Ibadan、スリランカのUniversity of Peradeniyaよりランクが下だ。
私立大学になると状況は更に悪くなる。エチオピアのAddis Ababa University、ケニアのUniversity of Nairobi、パキスタンのQuaid-i-Azam Universityよりランキングが下なのだ。
401~500位 Addis Ababa University エチオピア
501~600位 University of Nairobi ケニア
501~600位 Quaid-i-Azam University パキスタン
601~800位 慶応
その他の大学は目も当てられない。
早稲田はバングラディッシュのUniversity of Dhaka、イラクのUniversity of Technology、果てはネパールのTribhuvan Universityと同じランキングだ。
801~1000位 University of Dhaka バングラディッシュ
801~1000位 University of Technology イラク
801~1000位 Tribhuvan University ネパール
801~1000位 早稲田
1001~1200位 立教
1201位以下の大学
上智
中央
同志社などなど
日本の4年制大学の学部生在籍者は263万人である。そのうち私立大学の在籍者は205万人。実に約80%が私立大学在籍者だ。慶応、早稲田が私立大学の頂点だとするなら日本人の大学生の約80%はエチオピアやケニアの大学よりランクが下の大学に在籍しているのである。日本企業は、薄々、このことに気がつき始めているので発展途上国の名門大学卒の外国人の採用を進めている節がある。例えば、日本の大学は財界の切実な要望に応えることができていないので政府、財界が一丸となって外国人の高度IT技術者を呼び込もうと躍起になっている。日本の高校生、親に、その自覚がない。
その結果、東大や京大などの国立トップ大学に入れない場合、当然のような顔をして私立大学に進学する。