Times Higher Educationの世界大学ランキングが示唆していることは東大、京大に合格できなかったら、その時は世界ランキングが100位以上のアメリカの大学に進学しろということだ。
譲歩しても172位のTufts University(US NewsのランキングではNational University32位)、183位のUniversity of Notre Dame(US NewsのランキングではNational University18位)あたりまで。それより下位になってくると、どうも怪しくなってくる。
Times Higher Educationの世界大学ランキングが601~800位のアメリカの大学となると東大、京大を目指している人が、いくら滑り止めとは言え応募する価値はないと思えるのである。
アメリカのトップレベルの大学に合格するのに必要なことは高校の成績が上位10%以内の成績、TOEFL iBT100、SATの高得点である。過去の例を見る限り大抵の場合TOEFL、SATは自力でやれる。
最後が年間7万5千ドルほどかかる学費を自己負担できる経済力である。学費以外にも航空運賃がかかる。卒業に5年以上かかる場合もある。
残念ながら最後の要件が決定的な要件なのである。そして、その現実を日本の高校生と親はなかなか受け入れられない。その結果、Need-Blindのポリシーを外国人にも適用するHarvard、Yale、Princeton、Dartmouth、MIT、Amherstに応募し自爆する人が後を絶たない。あるいは、Times Higher Educationの世界大学ランキングの601~1200位の国内の大学が「名門大学」であると信じて応募者が殺到する。
経済力のある家庭の高校生と親はTimes Higher Educationの世界大学ランキングの601~1200位の大学に応募する「母集団」の中で偏差値を争う日本の大学受験の馬鹿馬鹿しさに早く気づいて欲しい。