今の高校生は大学の専攻を選ぶ場合は、理系、特にComputer Science,Data Science、を専攻するか、それができない場合はアメリカの大学に入って理系を専攻するしかない状況に追い込まれている。数学が不得意だから、理系は嫌いだから、と思い込み、文系の「自分好みの分野」を専攻しても、その後社会に出て何とかやっていけた時代は「過去の夢物語」になってしまっているのである。
なぜか?
深刻な高度IT人材不足に直面した日本社会が悲鳴を上げ始めたからである。文科省は、データ・サイエンス分野の能力は「現代の読み書き算盤」であり大学生が身につけるべき基本的能力だ、とまで言い切っている。もはや個々人がデータ・サイエンス分野の適性があるとかないとか言っている場合ではないのである。
世界中が同じ状況だ。CourseraにGoogleが提供するGoogle データアナリティクス プロフェッショナル認定証プログラムがある。英語のみで日本語は使わない。6ヶ月間かかるが料金は1ヶ月わずか39ドルしかかからない。世界中で既に合計112万人が受講している。
東大、京大の文系学部志望者は一定程度、理系の能力が高い人が多いだろう。試しに、上のデータアナリティクス プロフェッショナル認定証プログラムを受講して見るべきだ。万一、履修するだけの英語力、数学力などがないなら、東大、京大の文系学部への進学は即座に断念するべきだ。
何故なら、東大、京大の文系学部を卒業して、もし主要な企業に入社したならば、アナリティクス プロフェッショナル認定証プログラムと似たようなプリグラムの受講を迫られる可能性が高いからである。今、できないとするなら、その時もできないだろう。そこに待っているのは「無用の高学歴者」と言うレッテルだ。