私は心の底では日本人は日本の初等、中等教育を受けるのが当然だと思っていました。しかし、日本国内の初等、中等教育での劣悪な英語教育を見聞きするにつけ、そういう気持ちが急速になくなりつつあります。
加えて、中学受験を目指す小学生の塾通いの実態を見聞きするにつけ、「塾業界」に乗っ取られてしまった日本の教育は手の施しようもなく、下劣極まりないものだと思います。
ある関西の有名塾の小学生は「金粉」をまぶしたおかずの入ったお弁当を、得意げに持参しているそうです。狂気の沙汰です。精神を病んでいるのです。
名門中高一貫校を目指す将来の日本のエリートの教育環境が、かくも無残で、醜いものとなった以上、イギリス、アメリカといった「先進国」の「私立」の初等、中等教育を受けるほうがリスクは少ないと思います。いや、間違いなくリスクは少ない。今の日本の初等、中等教育は「カルト」に近いと案じられるからです。
年間の学費450~500万円ほどを負担できる経済力のあるご家庭なら、イギリスの小学校に7歳、8歳から留学するのが「最善」の方法であると確信します。
イギリスの私立学校の教育は「心身とアカデミック能力」のバランスを取るよう配慮されており、子供の表情は明るく、伸び伸びとしています。1950年代、1960年代、日本国内の小学校、中学校、高校の生徒は皆がそうだったはずです。それがいつのまにか変わってしまった。悲しむべき現実です。
非常に矛盾したことですが、日本のエリート予備軍は、この素晴らしい日本という国を護るためにイギリスの初等、中等教育を受ける必要があると思います。
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弁当のおかずに金粉
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