アメリカの大学に進学する場合、どの大学が良いか?という議論を日本人がする場合、とかく理想と現実との区別がつかない議論が多いように思います。「東大や京大を目指しているのだからアメリカに行く以上アイビーリーグじゃなければ意味がない」というような議論です。
世界ランキングで東大は43位、京大は88位、東北大、東工大は201~250位、阪大は251~300位、名大301~350位、北大、九大は401~450位ですので、例えば東北大~九大を目指している人の場合は「現実的」なアメリカの応募先は世界ランキングの101~199位あたりの大学ではないでしょうか?以下がTimes Higher Educationの2016年版のアメリカの101~199位の大学です。
年収が一般的な家庭の高校生の場合182位のUniversity of Utahが最善の応募先だと思います。アメリカの大学は公立にしろ私立にしろ、その学費は、もはや標準的年収の家庭の日本人が負担できるような額ではないからです。
「アイビーリーグじゃなければコミュニティーカレッジからUCLA,
UC-Berkeley」という考えが日本では定着していますが、極めて問題の多い方法です。なぜならUCLA、UC-Berkeleyの「理系」の専攻で合格しているケースはゼロに近いと思われるからです。Community CollegeからUCLA,UC-Berkeleyにトランスファーした日本人のほとんどは「文系」というのが現実じゃないでしょうか。今の時代、わざわざアメリカの大学に行って、文系、というのでは意義が薄いと思います。 なおコミュニティーカレッジからアイビーへ、という例はゼロだと思います。
101 Rice University
104 Dartmouth College
106 University of California, Irvine
108 University of Notre Dame
113 Purdue University
117 University of Maryland, College Park
120 University of Florida
123 Rutgers, the State University of New Jersey
127 University of Colorado Boulder
127 Tufts University
133 Case Western Reserve University
141 University of Massachusetts
144 University of California, Santa Cruz
147 University of Virginia
158 University of Rochester
161 University of Miami
163 University of Arizona
164 Yeshiva University
167 University of California, Riverside
182 University of Utah
185 Brandeis University
189 Arizona State University
190 Boston College
193 Texas A&M University
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理想と現実の見極めができない日本人
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