政府主催の日本再興戦略”未来投資戦略2017-Society 5.0の実現に向けた改革”は次のように述べています・・・・・「第4次産業革命の下での熾烈しれつなグローバル競争に打ち勝つためには、高度な知識・技能を有する研究者・技術者をはじめ、情報技術の進化・深化に伴い幅広い産業で需要が高まる優秀な外国人材について、より積極的な受入れを図り、イノベーションを加速し、我が国経済全体の生産性を向上させることが重要である」
この文章からは「日本の大学が供給できる高度技能労働者は数が少なすぎる」という強烈なメッセージが伝わってきます。三洋、シャープ、東電、タカタ、東芝などの醜態が示唆するのは経営層の資質に問題がある」ということです。国内名門大学を出たドメスティックな経営層ではグローバル化の荒波で舵取りができず次々と難破しているということです。また技術者にしろ、トヨタは技術者を求めてシリコンバレーに逃げてしまった
今はまだ日系企業は770社しかシリコンバレーにないけれど、トヨタのように「基幹産業」の日系企業が続々とシリコンバレーに「逃げて」行き始めた時、その時こそ世界ランキング低位の日本の大学の命運が尽きる時であり、同時に、そういう低位の大学にしか行けない日本の中低所得層の高校生の命運が尽きる時です。
私立名門校は馬鹿の一つ覚えのように「医学部進学」に血眼になっていますが企業や国の命を救う技術者、経営者も必要なのです。医学部進学は公立高校に任せて、名門私立は高所得層の生徒をアメリカのトップランクの大学に進学させるよう舵を切るべき時に来ているのです。