今朝の朝刊にパイロット不足が2030年にピークになるので対策を講じろと書かれていた。キャップテンになるまでには10年かかるのだから今から対策を講じないと間に合わない。どうするべきか?その新聞は「自動運航などの新技術の導入による一人体制を研究しろ」と書いている。
実際のところ、もう何十年も前から旅客機はクルーズ状態になった以降は「自動運航」している。パイロットは何もする必要がない。人間が必要なのは駐機場を出てから離陸し、上昇し、クルージングに入るまでと下降を開始し、駐機スポットに入るまでだ。日本からロンドンまで12時間だとすれば、おそらく11時間はパイロットは何もしなくていい。しかし、何十何も前から着陸も自動でできるようになっている。
今でも技術的には旅客機のパイロットは1人で十だなので、航空法を変えれば、パイロット一人運航は実現可能だ。
おそらく2022年ころには量子コンピューターが実用化され、それと同時に人工知能が高度化され、ロボット技術も向上する。副操縦士は「ロボット」にとって代わられるだろう。そうして、それから10年後には飛行機そのものが自動運転、自動運航されるようになる。日本がやらなくてもボーイングやエアーバスがやる。ボーイング社は既に研究をしている。それどころか、2018年には自動運航の実機を飛ばす予定だ。
2030年以降は、従ってパイロットの職がなくなる可能性が高い。
この新聞の記事を書いた人物は、そういうことを知らないのではないか?
旅客数100名、400名などという大型機材ではなく乗客数が10名、20名程度の「小型機」なら垂直離陸、着陸できるようになるだろうから滑走路も不要になる。そうなれば全国津々浦々に航空機の離着陸スポットができるだろう。そしてそれらは全てパイロットが乗っていない無人機となるだろう。