日本の富裕層の小学1年生がどの程度存在するかはわかりませんが、仮に100名いたとして、彼らにすすめたいのは7歳、8歳からのイギリスの私立全寮制学校への進学です。
優れた学校は数えきれないほどあるので100名全員が入学できる。英語の能力は問題とされない。インタビューの時の様子を見て、問題ないと判断すれば学校は入学を許可する。特にHeadmaster、Headmistressの判断が合否を左右する。年齢が上がって9歳になってしまうと英語や算数の学力をテストされるので、事前準備が必要になってくる。しかし日本で準備するといっても「イギリスの小学校入学準備」を指導できる「教師」がいない。言い換えると「7歳、8歳での入学のタイミングを逃すとイギリス留学が困難になる」。
7歳や8歳からイギリスの学校に入ってしまうと当然ながら日本語ができなくなるという弊害が起きる。どんなに努力しようが、どうしてもそうなる。特に漢字は書けなくなる。たどたどしい日本語になるので日本人とのコミュニケーションがうまくできなくなる。場合によっては自信喪失状態に陥る。思い描くような都合の良いバイリンガルには育たない。
日本の初等、中等教育、さらには高等教育ではリーダーは育たない。そういう事例を毎日のように見せつけられる。このままでは日本は危ういと多くの心ある者が感じている。そして、今後ますます状況は悪くなりそうだという予感を拭いきれない。アジアの覇権、世界の覇権を握るビジョンを持つリーダーの出現が必要だが日本の教育は、そういう人材を育成することができない。
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