状況が徐々に変わっているのは事実ですが、アメリカの大学に進学する主なリスクは以下のような内容です。
1)学費が最低でも4年で1600万円(州立の最安値)~2800万円(私立全般)かかる
2)しかも4年で卒業できるとは限らず5年かかる可能性が高いので費用が2000万円~3500万円かかるおそれがある
3)卒業できても国内企業に就職できない恐れがある
なおアメリカ、日本の金融政策で円安傾向が進んでいますので費用はますます増えると思われます。
あまりにコストがかかるので、平均的所得層の家庭の高校生には無理なことであることは明白です。留学できるのは家庭の年収が約1200万円以上ある家庭の高校生に限定されるでしょう。
毎年1万人ほどの高校生が勇気をもってアメリカの4年制大学に留学するRisk Takerになれば、この日本は大きく変化するかもしれません。
特に小学生の時から塾に通うような人生が異常なことであり、有害である、ということが広範囲に認識されるようになると思います。
2012年段階でアメリカの大学学部に在籍する日本人は9359人です。
そのうち5,200人はCommunity College在籍者ですので4年制大学在籍者数はわずか4160人しかいません。
1学年あたり1千名ほどになりますが、しかし3~4年にはCCからTransferした人がおおぜいいるはずです。かりに3,000人がそうだとしますと最初から4年制大学に進学する日本人は1年あたり290人ほどとなります(290×4=1160)。
290人から1万人にまで増えるのには、まだまだ時間がかかりそうです。もっとも2013,2014年には、もっと多くがFreshman入学している模様です。今年秋には詳細なデータがわかるかもしれません。
なおアメリカの大学の学部レベル(CC込み)に在籍する中国人は74,516人、韓国人は38,232人、インド人は13,059人、ベトナム人は11,244人、台湾人は6,000人です、
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日本のRisk Takerは290人
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