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国際バカロレアは無用

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「海外大学で広く認められている国際バカロレア導入校が広がる」とセンセーショナルな題の記事が11月13日の日経夕刊に出ていた。過去にも何度か同じような記事が出ている。2018年度現在、国内のIB導入校は38校、2019年度中に9校が導入するするので「広がる」と書いたようだが日本には高校は4897校ある。そのうち私立は1323校。実際はIB導入校は微々たるもので遅々として増えてない。

 

「海外大学で広く認められている」そうだが、アメリカの大学の学費は年間700万円必要だ。イギリスの名門UCLの年間授業料は£25,960( for most Science programmes)、現在のレートで約384万円。その他生活費で £15,103、約220万円 合計604万円ほどかかる。それが負担できないならIBディプロマを取ったところでアメリカやイギリスの大学には入れない。

 

それ以前に、そもそも、アメリカの大学に入るにはIBは必須ではない。IBディプロマではなくSATまたはACTが必須なのだ。例えばYaleのHPには次のように書かれている。

Yale requires applicants to report results from either the ACT or the SAT.

AP, IB, and AICE exam scores are recommended but not required.

 

だから本気でアメリカの大学を目指すなら、IBディプロマではなくSAT、ACTの試験で高スコアを取れるような対策を講じさえすれば事足りる。カナダは日本の高校卒資格で応募できるようだから何も敢えてIBディプロマなど取る必要がない。

 

アメリカ、カナダは日本の高校卒業資格を応募資格として認定しているのでIBディプローマは不要なのだ。

 

しかしイギリス、オーストラリアの大学は日本の高校卒業資格を応募資格として認定していないのでイギリスやオーストラリアの大学進学を目指すならIBディプロマが必要と言えば必要だ。しかし、それとてもイギリスの場合1年間のFoundation Courseに入ればイギリスの大学への応募資格が得られる(但しOxford,Cambridge,Imperialはダメ)。主要な英語圏の大学でIBディプロマが必ず必要というのは、どうもオーストラリアだけのようだ。

 

 


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