日本には大学と名の付くところが782もある。国立86、公立93、私立603だ。しかしTHE の世界大学ランキングの上位100位内に入っているのは東大と京大だけだ。
それだけではない。さらに注意深くこのランキングを見ると上位101位~200位に入っている日本の大学は、驚くことにゼロなのだ。阪大や東北大は251位以下だし慶応、早稲田は601位以下だ。その結果、200位以内の大学数を見ると、日本2、アメリカ60、イギリス29、ドイツ23となる。
こういう結果を見て、日本では大方の者が「ランキングがおかしいのだ。だから、ランキングを無視すれば良い」ということを平然と言う。しかし、昨今、日本の科学力の衰退を危惧する日本の科学者は多い。
世界大学ランキングの上位100位以内を一流、101~200位を二流、201~400位を三流、401位以下を四流だとするなら日本人は毎年、毎年50万人以上が世界で三流あるいは四流の大学に行くしかないのである。その世界の三流、四流大学を日本人は一流大学だと信じて疑わない。