”うちの高校からはUC-San Diego(世界大学ランキング31位)に毎年35%以上が進学する”と言われて”へ~え、それは凄いね、恐れ入りました”と思いますか?あるいは”うちの高校からはKing's College London(同36位)に毎年35%以上が進学する”と言われて”へ~え、それは凄いね、恐れ入りました”と思いますか?おそらく、そうは思わないでしょう。世界ランキング31位や36位の大学に合格者を輩出する高校の何が、そんなに凄いのかがピント来ない。
しかし日本人は、世界大学ランキングが36位の東大になると違ってくる。”うちの高校からは東大に毎年35%以上が進学する”と言われると”そりゃあ、とんでもない名門高校ですね”となる。そのとんでもない日本の高校が筑波大付属駒場開成高校、灘、開成、栄光学園、桜蔭学園、聖光、麻布といった学校。アメリカやイギリスに目を転じれば世界ランキング36位あたりの大学に多くの合格者を出している高校は数を数えるのが困難なくらいある。
イギリスで高校の優劣を論じる場合Russel Groupの大学21大学(スコットランド2、アイルランド1を除く)への進学率の高さを引き合いにだすことが多いのですが、そのRussel Groupの大学には世界ランキング36位以上の大学が6、100位以内の大学は9、200位以内の大学は20、250位以内の大学が21ある。
Russel Groupの大学への進学率が高い高校がどれほど優秀か?は日本の「旧帝大」の世界ランキングが東大36位、京大65位、東北251~300位、名大、阪大301~350位、北大、九大401~500位であることから推測する限り、相当な名門高校だとわかります。
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慶応、早稲田への進学率が高い高校を名門高校とするなら慶応、早稲田は世界ランキングが601~800位ですから慶応、早稲田レベルの大学までを含めたイギリスの大学への進学率でイギリスの高校のレベルを測るとおそらく90%が「名門高校」ということになる。
東大や京大を目指す中高生、小学生は各学年に2万人はいるでしょう。そのうちの10%の2千人ほどは所謂「富裕層」だと思います。富裕層の人は世界36位のランキングの東大あるいは世界ランキング65位の京大、あるいは世界ランキング601~800位の早稲田、慶応を目指すのではなく、世界ランキング1位のOxford、同3位のCambridge、同10位のImperial、同15位のUniversity College Londonを目指すべきです。富裕層以外の人はそういう大学の高額な学費を負担できませんから「我慢をして」東大、京大で満足するしかありません。富裕層は英米のトップ大学、一般家庭は東大、京大、早稲田、慶応という具合に、この日本でも「棲み分け」が必要なのです。
そうすることで富裕層は日本にいる限り避けて通れない中高一貫校の中学受験という「無駄」を省くことができます。
なお、イギリスの名門大学に進学するということは学部レベルで終わるのではなくPh.Dを目指す、あるいは医学部を目指す、ということに等しいと思います。その覚悟のある富裕層の家庭の子供となると日本全国で各学年200人くらいでしょうか。その200人に勧めたいのが「英国私立全寮制小学校」に’^8歳から留学することです。