ライデンの引用論文数を基準にしたランキングで「社会科学分野」に限っては東大は326位、京大405位、早稲田525位、慶応560位という有様だということは先の記事に書きました。世界的規模で、東大が優れているのはBiomedical & Health Science分野をはじめとした理系分野だけです。経済学をはじめとした社会科学分野は「その他おおぜい」の大学のうちの一つでしかない。
従って、文系で優秀な高校生は東大を「最高目標」などにしてはいけないのです。社会科学分野で世界トップレベルの英米の大学を「最高目標」とすべきです。それらの大学に合格するには、やはり何といっても高い英語力が必要です。TOEFLやSAT対策だけやったところで高い英語力が身につくはずがありません。小中学生の段階から英語で「学科」の勉強をする必要がある。
2004年頃から日本のトップレベルの高校生の間でアメリカの大学への関心が高まってきましたが、一向に合格者が増えない根本の原因は、やはり英語力が不足しているからでしょう。トップレベルの高校生ですら英語ネイティブの小学生のレベルの英語力しかないと思います。