旧帝大や慶応、早稲田は日本人の間では「名門大学」と言われているのに世界大学ランキングでは惨憺たる順位に陥っている原因は何かと言えば、それはPh.Dの学位を持った教員の割合が欧米の大学と比較して極端に低いからだ。
文科省は「(ランキングを決める要因のうち)論文引用は高い比重(30%)をもっているため、ランキング上昇の肝となる」との認識を示した上で”東大、京大がオックスフォード並みにランクを上げるには(引用されるような優れた論文を書ける)優秀な教員を各々1千名増員しなければならない”としている。
しかし文科省は増員するのは「外国人教員1千名」でなければならないと、不可解な独自論を展開している。
現在、東大の教授は1276名、准教授922名、計3,198名だ。そこへ外国人教員を1千名増員することが果たして可能なのか?常識的には不可能だ。
従って、東大、京大は今後、決してランキングは上がらない。同様に301~350位の阪大、名大や601~800位の慶応、早稲田もランキングは上がらないのである。
日本で世界標準の大学と呼ぶに値するのは世界ランキング500位以内だけだ。現在のところ東大36位、京大54位、東北大、東工大 251~300位、阪大、名大301~350位、北大、九大401~500位である。
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