Quantcast
Channel: 日英米同時受験
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3138

留学時期

$
0
0

高校卒業後、アメリカの大学に行く、というのでは言葉のハンディーが大きすぎるのが現実で、相当苦労すると思います。ましてやレベルの高い大学に入ると、恐らく睡眠時間が4時間程度しかなく、体力、気力が限界に達するでしょう。ニューイングランドや中西部の厳しい寒冷地のしかも日照時間が短い、周囲が野原、というような大学だと精神的に持たない可能性がある。

 

ハンディーを軽くするには、遅くとも中3からアメリカの学校に入るべきです。しかし、中3の年齢でも相当の英語力が必要であり、言葉のハンディーが重くのしかかり、その後の大学進学に不利になると思います。環境にしても「周囲が野原」という学校がある。例えばDeerfield Academy。名門の誉れ高い学校だが周囲には何もないに等しい。

 

 

結局、言語習得の点から、8歳、遅くとも9歳でイギリスの私立全寮制小学校に入るのが「ベストチョイス」なのです。環境面でもイギリスはアメリカより「優しい」。もう少し遅くしたいという気持ちも分かりますが、学校にもいろいろ都合がある。こちらの都合だけで決められない。

 

イギリスの小学校に8歳で入るために求められる英語力ですが、7歳まで日本国内にいて周囲が日本人ばかりという「疑似的な英語空間」に身を置いてもあまり役に立つとは思えません。日本語の能力を完全にするべきでしょう。8歳でイギリスの学校に入るとなると前年の7歳でイギリスの学校を訪問して面談を受けることになりますが、その場合は、仮に英語でコミュニケーションが取れなくても、「微笑ましい」こととして受け入れられ、むしろ学校側が「この子がちゃんとした英語でコミュニケーションできるようにしてあげよう」という闘争心に火がつくようです。その結果、合格できる場合がほとんんどだと思います。それが9歳あるいは10歳での入学となると、そうはいかなくなります。

 

余談ですが、15歳以前から継続して英語圏で教育を受けると、成人してから「日本語で自己表現」することが難しくなるようです。できないことはないが、しかし大きな違和感、不自由な感じを抱いたまま人生を送ることになる可能性があります。

 

低年齢での留学は決して良いことづくめではない、というのが現実なので、日本語の不自由さをものともしない思考力、体力、精神力が求められます。

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3138

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>