選挙を前にして官僚バッシングが激しさを増している。中央官庁の官僚は今や国民の敵だ。誰も敬意を払わない。憎しみの対象でしかない。みずほ銀行は泥舟と化し断末魔の声を上げている。東大文系学部は戦前・戦後一貫して官僚やみずほ銀行のような”一流企業”への人材供給源となってきた。そんな東大文系を志望先にするなど狂気の沙汰である。
そして・・・・弁護士、公認会計士、医師、薬剤師とそれに準ずる職業は既に供給過多か2025年〜2030年にかけて供給過多になる。
文科省、厚生労働省、経産省の文系官僚が手作業で作ったデータなど信用するのはバカがすることだと叱られそうだが、深刻な人材不足が予測されているのは高度IT技能者だ。人工知能、ビッグデータ、IoT、サイバー・シキュリティーなどの先端技術者を指す。2030年頃には最低でも15万人程度、最大で79万人が不足する。従って、これから大学に行く人は需要が減っていく職業に関連する学部に入るのではなく需要が急拡大する「高度IT技能者」の道に進むべきだ。
だが、高度IT技能」の分野では数学、物理などの分野で博士号を取るような人しかサバイバルできそうもない。中学受験塾で手取り足取り人から教えてもらって「学力がついたように見える」ようになっても、最後の土壇場で(大学院で)数学、物理の理数分野の能力が伸びなければ、それまでの努力が全て無駄になる。
かと言って東大文系に進学したところで時代は高学歴の文系人材無用時代に突入してしまっている。だから、理系に行くしかない。逃げ道がなくなってしまったのである。「進むも地獄、退くも地獄」である。