英語ネイティブの8歳の語彙数は約1万だそうだ。一般の日本の大学生の語彙力、英語力は東大生ですら英語ネイティブの8歳レベル以下だ。常識から言えば、8歳の幼児レベルの英語力の人材が先端企業でグローバル化を乗り切るリーダーになることはあり得ない。しかし、不思議なことに多くの日本人は「東大など日本のトップ大学を卒業してさえいれば」例え8歳の幼児レベルの英語力であってもリーダーになれると思い込んでいる。日本企業の多くは”8歳の幼児以下の英語力しかない名門大学出身エリート”で固められてきたが、その結果どうなったか。
武田薬品トップマネッジメント19名中、日本人は5人だけで脇役だ。
日本の大学にいて1年程度のアメリカへのお遊び留学をした人間の英語力などたかが知れている。真剣勝負の場では役にたたない。文系にしろ、理系にしろ日本企業は英米、カナダなどの英語圏の大学、大学院を出た日本人を「大量」に採用しなければ、やがて武田薬品のように外国人の食い物にされるだろう。
日本あるいは世界中で人材不足がはっきりしているのはIT分野のエンジニアだ。世界中で文系メジャーの人間の行き場は急速に消滅する。だから、これからの時代、日本人がサバイバルするには日本のトップ大学でIT分野などの理系を目指すか、それができないならアメリカのトップレベル大学の理系メジャーを目指すかだ。量子コンピューターが現実のものとなる時代は目前であり、人工知能が飛躍的に進歩するのは間違いがない。判断業務、定例業務は「自動化」される。従って、日本の大学の文系学部に入るという「妥協」「打算」をしてはいけない。必ず後悔する。
「アメリカの大学に応募したいと思っても情報が少なすぎる」「応募方法がよくわからない」「誰かに手伝ってもらわなければ応募できない」「奨学金を貰わなければ留学できない」「就職を考えるとアメリカの大学に進学できない」という言い訳ばかりで日本の大学にしか行こうとしないというのが日本の高校生の現状だろう。この日本の高校生のマインドを一番歓迎しているのが日本の二流どころの大学だ。
アメリカの一流どころの大学に応募するのは実に簡単だ。TOEFLiBT100を高校3年の6月ころまでにとっておく。高校3年の夏までにSATでハイスコアを取っておくことも必要だ。可能であればCalculus AB、BCで高得点を取っておくことだ。応募するまでに必要なことはせいぜいこれくらいしかない。
アメリカの大学の応募は高校3年の10月~12月下旬に行うのが一般的だ。大学独自の入試など存在しない。全て「書類審査」だけだ。インタビューは通常実施しない。応募費用も1大学あたり90ドル程度と安い。