このブログを目にした小中高生そして大学1年生は幸いだ。「何をすれば良いか?」が指し示されている。世の中には、このブログの存在を知らない小中高生や大学生がおおぜいいる。彼らの多く、概算で毎年30万人、は道を踏み外すだろう。それは日本にとって大きな損失だ。
日本社会が「数学や科学に精通した先端人材」の確保に躍起になっていて徐々に網が絞られている。文系人材は不要なのである。そんな時代に東大、京大の文系学部に進むのは自滅行為である。
今日11月22日の日経朝刊に「産官学が数学や科学に精通した先端人材の育成に乗り出す」と言う記事が載っていた。似たような記事は毎週のように新聞に載る。内閣府、経済産業省、文科省と25社(日立、セブン&アイ、IHI、NECなど)が内訳のようだ。2022年度から「ウエッブサイト上で小中高生に教材を提供する」らしい。その教材は参画する企業が自前で作るそうだ。企業の狙いは「人材の囲い込み」と書かれている。
しかし、よく考えてみれば「数学や科学に精通した先端人材の育成」って学校がやることじゃないの?と思う。それを学校では出来ていないから、上記のようなものを作るっていうのも何か変だ。さらに企業が人材を囲い込むっていうのもおかしい。大学生を囲い込むなら話はわかるが小中高生を囲い込んでどうするつもりなのか?どうせ内閣府、経済産業省、文科省の文系官僚の作文で破綻するのは目に見えている。連中が何をやったってうまく行かない。
開成や灘といった名だたる名門進学校の生徒は東大や京大の文系学部に決して入ってはいけない。なんとしてでも数学や物理、化学、生命科学分野に進むべきだ。ところが東大、京大などが定員を増やせないときている。東大、京大などのトップレベルの理系学部に入れない優秀な高校生は毎年1万人程度はいるだろう。レベルの低い大学が躍起になって数学や物理、化学、生命科学分野を新設したりしているが、教員の質、学生の質に問題があるのは当然だ。
そうなると毎年1万人ほどの人はアメリカの世界トップレベルの大学に行くしかないのである。アメリカの私立大学にかかる費用は年間700万円程度だが、あれこれ言っている場合ではない。
もし読者が高校生なら、東大、京大などのトップ大学を目指す人は「東大、京大の理系学部に入るか、さもなくばアメリカのトップ大学に進学する」という覚悟を決めて留学に必要な準備をする必要がある。
もし、読者が中1以下だったら、開成の生徒であれ灘の生徒であれ、今からアメリカの9〜12年生の名門Boarding School進学の準備を始めるべきだ。応募先候補はPhillips Exeter、Groton School、Milton Academyの3校。その他にもたくさん応募先があるように思えるが応募するには現地訪問が必須なのでこの3校に絞った方が無難だ。
もし読者が7歳以下ならイギリスの私立Boarding School
(小学校)に8歳から入る準備をするのがいい。既に今7歳なら来年3〜5月に学校訪問をするべきだ。応募先候補は少なくとも10校ある。
そして、読者が大学生で「誤って」東大、京大の文系学部に入ってしまっているなら今直ぐアメリカのトップ大学にTransferする準備をするべきだ。このTransferだが、「何をどうすればいいか?」というような「一般情報」を漁るようなことをしてはいけない。Transfer先を先に決めて「その大学のホームページの説明」を読む必要がある。