ＩＢについて文部科学省はＨＰの冒頭に「国際的に通用する大学入学資格（国際バカロレア資格」と書いています。ところが本家本元のＩＢのＨＰには「 It is respected by leading universities across the globe. 」とだけ書かれています。「国際的に通用する大学入学資格」とは書かれていません。（出展）http://www.ibo.org/en/programmes/diploma-programme/what-is-the-dp/
「国際的に通用する大学入学資格」という表現は文部科学省の「創作」です。
「入学資格」とは例えばドイツのアビトゥーアやフランスのバカロレアのようにパスすれば大学に入れるような資格を指すと思うのですが、ＩＢ（: International Baccalaureate)は、それらとは違う性格のものです。文部科学省は、それらとＩＢとを混同しているのだと思います。
少なくとも、日本人の海外の進学先として最大の国であるアメリカの大学には「入学資格」というようなものはありません。応募資格があるだけです。アメリカの４年制大学は、ごく一部の大学を除き、標準試験のSATないしはACTの受験が必須です。そして合否判断ではこの標準試験の結果に加えて高校の成績、教師の推薦状などが総合的に評価されます。ＩＢ ＤＰのディプロマを履修している人で、アメリカの「選抜制の高い」大学に応募しようという人は、必ずSATとSAT Subeject Test（Subject Testは大学により不要）、ＳＡＴでない場合はＡＣＴを受験しなければならないのです。
文部科学省はＨＰで「選抜制の高い（アメリカの）大学等において、国際バカロレアの履修を推奨又は積極的に考慮するケースも多く見られる」と書いていますが、よくもまあ、そこまで言うもんだと驚くばかりです。
例えば、皆さんが行きたいと思うような「選抜制の高い大学」のハーバード大学は応募に必要なことについてＨＰで次のように書いているだけであり「国際バカロレアの履修を推奨又は積極的に考慮する」などとは、どこにも書いていません。
Freshman applicants
•Common/Universal College Application
•Harvard College Questions for the Common Application or the Universal College Application Harvard supplement
•$75 fee or a fee waiver
•SAT or ACT with Writing
•Normally, 2 SAT Subject Tests
•School Report and high school transcript
•Teacher Report (2)
•Mid-Year School Report
•Final School Report
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ＩＢ DPについての文部科学省の”創作”
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