優秀な高校生のアメリカのトップ大学への進学を邪魔しているのは実は、親と教師の無知ではないでしょうか?
大抵の親、教師は、どういうわけか「アメリカの大学なんか落ちこぼれが行くもんだ」と思い込んでいる節がある。
日本の親や教師はアメリカの大学は入試がないということだけが念頭にあり、入試がないから、即ち落ちこぼれ向きの大学だと誤解しているのでしょう。
それが、とんでもない思い違いであることはアメリカの大学の合格率の低さやTimes Higher Educationのランキングを見れば一目瞭然です。
日本の医学部合格率は東京慈恵会16.1%、慶應医学部16.1%、千葉大医学部36%、東北大医学部38%、慶應理工学部32.9%、慶應経済32%、早稲田政治学科35%、早稲田先進理工学部物理21%、早稲田基幹理工学部学系III 20%などですがアメリカの名門大学の合格率は5%〜15%です。例えばHarvardの応募者数43,330名、合格者数2,009 合格率4.6%、Carnegie Mellonは17%、日本人には無名のSwarthmoreの合格率は8.9%です。
Times Higher Educationの世界大学ランキングでは、東大35位、京大61位、東北大201位、阪大301位、名大と北大350位、九大501位、慶應601位、早稲田801位、立教1101位、青学1201位、中央大1201位、同志社1200位、法政1201位、関大1201位、関学1201位、京産大1201位、明治1201位、上智1021位、龍谷1201位、立命1201位であることは既に紹介済みですが下記の表とそれをグラグにしたものを見てください。
Times Higher Educationの2022年版世界大学ランキングの上位200位までの大学数を50位以内、51〜100位以内、101〜150位以内、151〜200位以内に細分化したものです。
日本は35位の東大、61位の京大の2大学のみです。1〜200位の合計数は中国だけでなく韓国、香港(事実上の中国)より劣勢です。同数のシンガポールと比べるとシンガポールの方が50位以内の大学数が多い。
2022年世界ランキング | アメリカ | イギリス | オーストラリア | 中国 | カナダ | 韓国 | 香港 | 日本 | シンガポール | 台湾 |
1~50 | 23 | 8 | 1 | 2 | 3 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 |
51~100 | 15 | 3 | 5 | 4 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 |
101~150 | 11 | 9 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
151~200 | 8 | 8 | 3 | 3 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 |
計 | 57 | 28 | 12 | 10 | 7 | 6 | 5 | 2 | 2 | 1 |
来る年も来る年も、毎年52万人以上の日本の高校生は世界ランキングが201位以下の国内の大学に進学しているのです。
そうなる原因は例えアメリカの大学に行きたいと思っても学費が高すぎるので諦めてしまうからでしょう。確かにその理由が大きいでしょう。しかし、家庭が裕福で年間500万円〜700万円の学費が払える高校生は毎年1万人くらいはいるはずです。
もし、金銭的には可能であっても「アメリカの大学なんか落ちこぼれが行くもんだ」と思い込んでいるのだとしたら、考えを改めてください。
ではどのアメリカの大学に応募すればいいでしょうか?アメリカの名門大学の合格率は5%〜15%で、そういう大学に応募しても合格できる可能性は限りなくゼロに近い。合格率が50%〜70%くらいの大学で、世界ランキングが200位以内、さらにはUS Newsの全米ランキングで上位という下記の3大学に応募するのがベストの作戦でしょう。
Times World | US News | 合格率(US News 2020) | |
U of Maryland College Park | 93 | 59 | 49% |
U of Wisconsin Madison | 58 | 42 | 57% |
Purdue U West Lafayette | 105 | 49 | 67% |