データサイエンス能力、データエンジニアリング能力とは何か?下記を見ての通り「理数能力」「プログラミング能力」だ。
データサイエンス能力
統計数理基礎、線形代数基礎、微分・積分基礎、回帰/分類、評価、検定/判断、グルーピング、性質・関係性の把握、サンプリング、データクレンジング、データ加工、方向性定義、軸だし、データ加工、表現・実装技法、意味抽出、アプローチ設計、統計情報への正しい理解、データ確認、俯瞰・メタ思考、データ理解、洞察、機械学習、時系列分析、言語処理、画像処理、動画処理、音声/音楽処理、パターン発見
データエンジニアリング能力
システム運用、システム企画、クライアント技術、通信技術、基礎知識、テーブル定義、DWH、分散技術、クラウド、フィルタリング処理、ソート処理、結合処理、クレンジング処理、マッピング処理、サンプリング処理、集計処理、変換・演算処理、データ出力、データ展開、データ連携、基礎プログラミング、データインタフェース、分析プログラム、SQL、基礎知識、攻撃と防御手法、暗号化技術
政府、財界が考えているデータサイエンス能力測定方法が「データサイエンティスト検定試験(DS検定)」だ。検定を受験した者は「見習いレベル」「独り立ちレベル」「棟梁レベル」「業界代表レベル」の4段階に分類される。
政府、財界は大学生・高専生併せて1学年あたり25万人が「データサイエンティスト検定」(略称:DS検定)に合格できるような教育を推進する計画を確定した。そして、高専卒業者1万人、大学学部卒求職者43万人、修士の求職者5万4千人、計49万4千人全てに受験させ、そのうち50%に当たる25万人が合格するような教育を提供するよう学校、大学に指示、命令したのである。
ところが、肝心の日本の大多数の大学は苦し紛れの子供騙しのような対策しか講じない。 政府、財界が求めているような数万単位、数十万単位の学生に充分な理数教育を提供できないのである。
その結果、どうなるか?データサイエンティスト検定試験の合格者数は政府、財界の思惑通りになるはずがない。
高専卒業者1万人は全員が検定の高度レベルに合格し、修士の求職者5万4千人のうち4万人くらいも高度レベルに合格するだろう。両方で5万人だ。ところが文系が大部分を占める学部求職者44万人の大部分は検定不合格になる可能性が高い。そうなると目標25万人に対して20万人が不足する。産業界は、その不足を手をこまねいて黙って見ているだろうか?黙って見ている訳が無いのである。検定上級レベルに合格させるためにありとあらゆる手段を講じる。
企業は「検定を受験しない者」は言うに及ばず「見習いレベルの者」など採用しなくなる。そもそも採用の「応募資格」を「DS検定〜以上の者に限る」とする。さらには昇進はDS検定上級合格者に限定する。
今の英検と同じく、サラリーマンは上級レベルに合格するまで延々と検定を受け続けるようになる。勉強内容は数学、統計学、プログラミングが中心となる。
高度な理数能力、プログラミング能力が求められる時代になってしまった以上、大学で高度な数理能力、プログラミング能力を勉強しないという選択肢はあり得ないのである。ところが、上述の通り日本の大学は対応できない。
では、どうすればいいのか?
自分の身を護るためには日本の大学ではなく世界トップレベルのComputer Science、Computer Engineeringの教育を提供しているアメリカの世界ランキング200位以内の大学に進学することが必要なのである。