近い将来、日本の大学でも、TOEFLと国際基準のエンジニア向け技能試験、の2科目で高スコアを取ることが応募の前提条件となる日が来るだろう。
国語、地理・歴史・倫理・政経・理科などの試験で満遍なく高得点をとることを求めるような「前近代的」なことを呑気にいつまでもやっているような日本の大学は世界の潮流から取り残される。
「人工知能(AI)の技術者やデータサイエンティストなどのIT人材が日本では2030年には約80万人が不足するとの予測がある」
マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、テスラといった米有力企業が採用時の判断材料に活用している国際基準のエンジニア向け技能試験を実施するCodility(コーディリティ)という会社がある。
世界中でリスキリングが流行り出したが、日本では社員をAI人材にするためだと称して「数時間の研修」を実施するだけの会社が多いようだ。だが、実際に役立つ人材、どの企業も欲しがるような即戦力のある人材になるためには上記のような国際基準のエンジニア向け技能試験に合格することが必要なのだ。
数時間の研修を受けただけで、30歳、40歳、50歳のそれまで数学などまともに勉強してこなかった人間が、突然、数学を駆使してAI向けのアルゴリズムを構築できるようになることなどあり得ない。