日本で高校生に原子の構造を教える場合、既に”間違いであると分かっている”ボーアモデルを使って説明している。それが、混乱を与えていることを承知の上で、そうしているのである。
量子的直感を備えている生徒の能力を破壊するだけだ。即ち日本の学校教育は科学者を育成する上で有害なのである。
「理解できない者」を対象にするのは教育ではなく「ドリル」「訓練」である。従来からある一般の学校は、言ってみれば「職業訓練校」だ。法律家、公認会計士、税理士、エンジニア、プログラマーなどなど、「量子以前の科学知識」を前提とした内容を理解させ、詰め込み「労働者を生産する職業訓練学校」なのである。今流行りの「リスキリング」も、結局は、「職業訓練」なのだ。
量子時代は「理解できる者だけ」を対象にする「エリート校」が必要なのである。
近藤隆一さんのような小中高生は、数百人規模で、この日本に存在しているはずだが、そういう人たちを旧来型の職業訓練学校に押し込めているのが日本の学校教育なのである。それもそのはずで、教員のレベルは99%が「量子以前」の人達だからである。
近藤隆一さんのプロフィール
2001年生まれ。 2018年孫正義育英財団2期生に選出。翌年より正会員。 2020年から自由な研究時間を確保するため英国Open University, School of Physical Sciencesに在学。専攻は理論物理学。現在の研究テーマはフレーバー物理学, 余剰次元など。
アメリカでは、既にQuantum Modelを教えているようだ。