TOEICの公式サイトにあるサンプルテスト
http://square.toeic.or.jp/prsw/sw/challenge/
には高スコアの受験者の音声回答が出ていますが、それを聞いて愕然としました。
おそらく英米カナダの7歳以下のレベルだと思います。
もっとも、これを聞いた日本人受験希望者に「これなら自分も高得点が取れそうだ」と思わせるためのものと思いますが、それにしても酷いと思います。
TOEICの高スコアを取る人が、このレベルであり、万一、日本の一流企業のビジネスマンが現場で使っている英語レベルがこの程度だとするなら、かなり深刻なことだと感じます。
技術力、製品力では他を圧倒している日本企業が、もし海外マーケットで苦戦しているとするなら、原因は、英語のスピーキング力(オーラルコミュニケーション力)だと思います。
この力を伸ばすには、学生時代に数か月~1年程度英語圏に行く程度じゃ、どうしようもないんじゃないでしょうか?やはり高校から直接英米カナダの大学に進学し、死に物狂いで卒業した人じゃないとだめだと思います。
帰国子女を大量に入学させている私立大学がありますが、なぜ、大学が、そういうことをするのか、また、そういう大学に希望者が殺到するのか疑問に思っていましたが、おそらく「オーラルコミュニケーション能力が高い」バイリンガルに対する企業ニーズが旺盛なのでしょう。
日本企業は国内の大学の評判だけを頼りに採用しますから、そういうことになるのでしょう。
しかし、そういう大学はTimes Higher Educationの世界大学ランキングでは、せいぜい500~800位か、ランキングに入れないところばかりです。そうなると世界トップランクの大学を出た、欧米、中南米、アフリカ、中国、韓国、タイ、ベトナムなどなどの国の一流企業の社員と折衝、調整をする場合、勝負にならない恐れは十分あると思います。実際勝負にならず、日本企業は苦戦しているのでしょう。
今のところ、そういった優秀な日本人は多くが外資系企業に入ってしまうようですが、一流グローバル企業ともなれば世界大学クランキングトップレベルの上位200位以内の英米カナダの大学でPh.Dを持った教員から、きちんとした高等教育を受けた日本人を積極的に採用する必要がおおいにあると思います。
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英語ネイティブの7歳以下?
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