データを眺めていますと、アメリカでは優秀な理系は”Harvard,Yale,Princetonやスタンフォードを第一志望としては選ぼうとしてばいない”のではないか?と思います。
それと言うのもFreshmanのSAT Mathのスコアが700以上の者が占める割合がHarvard,Yale,PrincetonがMIT,California Institute of Technology,Harvey Muddなどのエンジニアリング系の大学と比べると相対的に低いからです。ハーバードはどういうわけかSATのスコア分布データを公表していない時期があり時系列で見ることができません。下記は2014年データです。
Math700以上の割合 合格辞退率
MIT 95.6% 27.9%
California Institute of Technology 99.5% 60.7%
Harvey Mudd 93% 62.8%
Harvard 81.09% 14.7%
Yale 79.0% 30.2%
Princeton 78.8% 33.8%
Stanford 77.5% 21.7%
Harvard,Yale,PrincetonやスタンフォードはSAT Matのスコアが700未満の者を多目に合格させることで何とか辞退率を低く抑えているというのが実態なのではないかと思えてきます。
Harvard,Yale,PrincetonやスタンフォードがSAT Mathのスコアが700以下の者の合格者を大幅に引き下げMIT,California Institute of Technology,Harvey Mudd並みの0.5%~7%にしたなら辞退率が跳ね上がるかもしれません。
Harvard,Yale,PrincetonはNeed BasedのFinancial Aidを手厚くして所得の低い層の学生をひき付けようと必死になっていますが、それというのも、そうしなければ所得の低い層の理系の優秀な者が入学してくれないからなのかもしれません。
Harvard,Yale,Princeton、スタンフォードから地理的に離れている優秀な理系は地元トップの州立大学あるいはVanderbilt、University of Chicagoなどの地元の私立大学、あるいはMIT,California Institute of Technology,Harvey Muddなどに進学するのでしょう。