日本国内でハーバードは天才集団、全米一、世界一と信じて、ことさらに、そう喧伝する人がおおぜいいるような気がします。ハーバードは天才集団、全米一、世界一なのでしょうか?
もし本当なら、何を根拠としているのでしょうか?
世界大学ランキング(Times Higher Education)では下記のとおり一番はイギリスのオックスフォードでハーバードは6番目です、
1 University of Oxford
2 California Institute of Technology
3 Stanford University
4 University of Cambridge
5 Massachusetts Institute of Technology
6 Harvard University
7 Princeton University
8 Imperial College London
9 ETH Zurich – Swiss Federal Institute of Technology Zurich
10 University of California, Berkeley
さらにUS Newsの全米ランキングでも一番はPrinceton Universityでハーバードは2番です。
この2つのランキングを見る限りでは「厳密」にはハーバードは世界では6番であり、全米では2番だということになります。
もし「世界一を目指す」というようなことを言いたいのであれば、そしてTimes のランキングを根拠とするなら、「東大よりオックスフォード」「東大よりカルテック」「東大よりスタンフォード」などとなるでしょう。
もっとも大学ランキングは、他にもあって、ハーバードが一番になっているランキングもあります。それに同じランキングでも年によって上下します。
SAT Mathで700点以上をとったFreshmanの割合がハーバードは、それほど高くはない、500~599点が1%もいます。600~699は実に20%もいます。東大、京大、阪大などの国立トップ大学、慶応、早稲田の理系学部に合格するような人、さらには日本の難関中学の生徒でさえSAT Mathで500~599点をとるようなことは金輪際起きないと思いますし700未満をとる人も稀でしょう。
ハーバード・カレッジ(学部)は凡庸な学生が20%程度は存在しているというのが真実だと思います。
限られたデータからではありますが、天才肌の学生が圧倒的多数であるアメリカの大学はハーバードやプリンストン、イエール、ブラウンなどのアイビーリーグではなくMIT,California Institute of Technologynoの2大学でしょう。
日本からMIT(Undergraduate)に入った人は過去数十年で5名程度に過ぎないと思います。またCalifornia Institute of TechnologyのUndergraduateに入った人は存在しないのではないかと思います。
ハーバード、イエール、プリンストン、スタンフォードなどのアメリカのトップ大学は東大、京大など日本のトップレベルの大学に合格できるような人であるなら、易々と入れる可能性がある・・・・・・と考えます。もし合格できないとすれば、それは小学校から受験勉強ばかりしていたために学力以外の面で「魅力がない人間」だと判定されてしまうからでしょう。