2017年5月22日月曜日。清々しい気分で日経朝刊を広げた。
すると16面教育には大学新テスト方針案公表と題して「記述式・英語委託熟考を」という意見が掲載されていた。その隣の17面には「読むヒント」編集委員 木村と名入りでコラムが掲載されていた・・・・・。そこには大きなフォントで「発音より中身が重要」と書かれている。
おい、おいまたか・・・・・・。と思いながら読んでいくと、この編集委員が「発音より中身が重要」と書いた根拠が実は自身の経験や判断ではなく「他人がかくかくしかじか、と言った」ということに過ぎないことであることが分かった。では、誰が、そう言ったか?
コラムには、それはネスレ日本社長の高岡社長、であると書かれている。しかし、木村編集委員が「直接」高岡社長にインタビューして、そういう話をしたのかと言えば、そうではなく高岡社長の著書「世界基準の働き方」、にそう書いてあるからだと述べられている。
高岡社長の思いは、もっと別なのだろうと思う。
発音を軽視すべきではないことが分かる、こういう例がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
インドシナ半島のある国から日本に来ている大学教授が「ユー ライ」と何度も何度も繰り返して何かを伝えようとしている。You Lieと聞こえるので、お前は俺に嘘ついた、と言われている気がしてきて険悪な雰囲気となった・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ところが、その教授はJulyと言いたかったのだと判明。
こういう例に直面した経験のない者は「発音より中身が重要」と平然とした顔で言うものです。実にアホらしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
さらにこの編集委員は英語の勉強には日本国憲法の英語版がいい、なんてことを書いている。これは政治的な意見であり、愚劣な意見である。この編集委員は日本憲法はGHQが起草して日本人が翻訳、修正して作った、と明言している。日本国憲法はアメリカ進駐軍司令官、マッカーサーが作ったものだと言明しているのである。この編集委員は、その憲法が英語の勉強にいい、と思う人間だということだ。非常に特殊な思想の持ち主である。