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ひ弱な名門高校生

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ボストン・コンサルティング・グループによる富裕層の定義は、金融資産100万ドル以上を保有する世帯で、日本の富裕層世帯数は158万世帯 だそうです。

順位 国 世帯数

1 アメリカ 5,134,000

2 日本 1,587,000

3 中国 1,432,000

4 イギリス 411,000

5 ドイツ 345,000

6 スイス 322,000

7 イタリア 270,000

8 台湾 246,000

9 香港 212,000

10 フランス 200,000

 

日本の158万世帯のうち18歳未満の子供がある世帯数が、どれだけあるか分かりませんが、仮に20%だとしたら約30万世帯です。

 

アメリカの私立名門大学に進学できる経済力がある高校生は灘、開成、筑波大付属駒場、渋谷教育学園、麻布、聖光、桜蔭、栄光、駒場東邦、海城、ラサール、甲陽、筑波大付属、女子学院、武蔵、東大寺学園、神戸女学院などの中に毎年1万人程度はいるのではないでしょうか。

ところが、2017年現在、アメリカの4年制大学に在籍している日本人はわずか3,849人しかいません。1年あたり1千人未満です。一方、韓国人は25,542人、中国人は117,413人が在籍しています。

 

毎年1万人も入学できるわけがないと思っている人は多いようですが、韓国、中国の留学生の人数を見れば、その心配は消えるでしょう。もっとも、彼らを含む世界各国からの優秀な応募者と競争して打ち負かさなければいけませんが。

 

日本の高校生(と親)は経済力があっても「リスクにチャレンジする気力のない、ひ弱で日和見」と言わざるを得ません。世界情勢を鑑みるに、日本の将来のリーダー予備軍がリスクを恐れ、ひ弱、日和見であることは極めて重大な問題だと思います。

 

特に理系がリスクを恐れるひ弱で日和見では世界のIT競争に負けてしまうでしょう。医療、医薬分野はいずれAIが支配する分野になるでしょうから、優秀な人材は本来は医療、医薬分野ではなくIT分野に進むのが戦略としては正しいはずです。そして、そのIT分野で最先端を行くのはアメリカです。

 

 


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