このブログを読んでいる中高生の皆さんの中で英和辞書の「発音記号」をちゃんと理解して、それで単語の読み方、発音の仕方を記憶するようにしている人が、いったいどれほどいるでしょうか?
おそらくゼロにちかいんじゃないでしょうか?
発音記号、phonetic Alphabetは実は威力が大きく、これをマスターすることは非常に価値があります。
先日も、ある会社の経営者がアメリカやイギリスでプレゼンテーションをしなければならないので先生について練習をしている、と、その成果を披露してくれました。格闘技と音楽をやっているので声量が大きく、声もまるでアメリカ人のような質を感じさせるものでした。ところが何か所か「誤魔化して」発音しているところがあったのでそれを指摘すると、やはり、それは自分でもわかっているとのことでした。医学用語なので発音が難しい。
CDで聞いて覚えた、おぼろげな「音」の記憶を辿って発音するので、非常に曖昧な発音になってしまう。発音の「よりどころ」がないから、そうなってしまう。
皆さんがCDを一生懸命聞いて「覚えた気になった」発音、は次第次第に記憶が薄れあいまいになっていく。普段使わないから、そうなる。
何十万、何百万もの日本人の英語の発音は、そういうものだ。
ところが発音記号で記憶すれば、「よりどころ」が脳内に記憶される。実際に聞いた音の記憶が薄れても、記憶している発音記号を「よりどころ」として発音すれば正確に発音ができる。
「音声情報」だけで発音を記憶することなど不可能なのです。発音記号という「視覚情報」で記憶すれば半永久的に記憶が残るのです。