US Newsの世界大学ランキングが信頼するに値するとの立場で、その分野別ランキングを見ると、社会科学、経済学分野でTop100に入っている大学は「1大学もない」のが日本の大学教育の現実です。
Top500に入ってる日本の大学は17大学(うち私立は早稲田284位、慶応364位)ですが、分野別で社会科学、経済学分野のTop100に入っている大学はゼロなのです。
日本の大学生の実に60%が社会科学、人文科学、教育、家政、芸術分野を専攻しています。人数にすると1学年あたり38万人です。
これら38万人が受けている大学教育の質が、世界のTop100、に及ばないのです。
アジアの国で経済学分野でTop100に入っているのはシンガポール2、中国1、香港5、韓国1、社会科学でTop100に入っているのはシンガポール1、中国1、香港1です。日本の大学は、これらの分野に関しては「アジア」ですら「一流大学」の座から転げ落ちているのです。
「たかが、その程度の経済学や社会科学分野の大学教育」を受けたいがために小学生から塾に通い、せっせと勉強しているとすれば、まったく馬鹿げたことです。
特に経済学、政治学、ビジネス系は、日本の大学に受験競争をして入っても「自己満足」は得られるかもしれませんがグローバルな視点で考えると、ほとんど意味のないことです。
この分野で「英語力が乏しい」となれば10年後のビジネス社会では「ほとんど使い道がない」人材となってしまう恐れが十分あります。日本の大学に入ったのでは、英語力は伸びませんし、教育の質も低いという、2重のリスクを背負い込むことになります。一方アメリカの大学に進めば、卒業できないリスク、就職のリスクを背負い込むこととなります。
どちらに転んでもリスクはある。実に面白い時代となってきました。
アメリカの大学で社会科学分野を専攻するとして、何もハーバード、イエール、プリンストン、スタンフォードに限ることはないのであって、下記のような大学(黒字の大学)を目指せば、入学できる可能性が高まるはずであり、東大、京大、慶応、早稲田より高い質の教育を受けられるのです。
なお、学費負担が心配な高校生はUniversity of Minnesota--Twin Citiesを第一志望にするのが妥当です。
University of Washington 8位
University of North Carolina--Chapel Hill 9位
University of Minnesota--Twin Cities 20位
University of Wisconsin--Madison 21位
Boston University 26位
Pennsylvania State University 34位
Ohio State University 42位
Arizona State University 45位
Princeton 50位
Michigan State University 55位
Brown University 56位
Rutgers State University 57位
University of Maryland--College Park 59位
University of Arizona 64位
University of Illinois--Urbana-Champaign 68位
Indiana University--Bloomington 71位
University of Utah 98位
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虚飾を剥がされた日本の名門大学
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