日本人のバイリンガルは日本社会への適合、順応で非常に苦労しているように見えます。このブログでは7~8歳からのイギリスの小学校への進学を推奨していますが、そのまま英語圏で教育を受けた場合、22歳以降、もし、日本に「帰還」しなければならなくなった時に日本社会への順応に苦労することは、ほぼ確実でしょう。しかし、それは「世の中が現状維持」した場合の話です。
今から15年後には、AI、ロボット、量子コンピューター、遺伝子治療の4技術の融合で社会は激変している。特にAIの音声認識、翻訳能力が飛躍的に向上して日英間の言語の障壁はなくなる可能性がある。日本社会で「英語」だけで生きていけるようになり「バイリンガル苦難の時代」は終焉する。
一方、そうなると、逆に英語ができなくてもいい、ということにもなる。学校で英語の授業は無用になるし、幼児が英語を習うことも無駄だということになる。要するに一貫して日本国内の学校教育、大学教育を受けるつもりであるなら英語なんかやらなくてもいい、無駄だということだ。
「今」英語をやらなければならないのは分、秒きざみで世界と競争をしている研究者、大学院生、大学生、ビジネスマン、政治家などの最先端で闘う必要のある一部のエリートだけなのだ。あるいは「日本の教育から離脱するつもりの」小中高、大学生だけなのだ。