東大の古澤教授の研究室が理論では最先端に立っている模様。
量子コンピューターの実現に何が足りないか。
■まだまだ実験を重ねる必要がある。そのためには資金も必要だ。私の研究でも、例えば、光の波長を変える機器が多くあれば、研究はさらに進むと考えている。グーグルなどが研究している量子コンピューターに、日本政府や日本企業が数億円を投じたところで、勝つことも画期的な研究成果を得ることもできないだろう。今の日本は失敗が許されない風潮が蔓延(まんえん)しており、野球で言えば、確実に走者を進める「送りバント」のような研究ばかりが評価される。しかし、送りバントの構えからホームランは打てない。私は(量子テレポーテーション理論の実証を成功させており)3割バッターの自負はある。フルスイングするからホームランを打てる。
実用化レベルでは、当面はNTTのニューラルネットワーク型量子コンピューターが先端技術だろうか。