高校生よ、親よ、目を覚ませ!
自動運転の自動車が完全実用化された暁には、電気飛行機、電気輸送船なども実用化され大型の移動手段、大型の交通手段全てが電気化、自動化されるだろう。それが実現するには高度な人工知能の実用化が必要だが量子コンピューターが実用化されればあっという間に実現してしまうかもしれない。その量子コンピューターは、マヨナラ粒子の発見で開発が加速化されて、おそらく先行するマイクロソフトが一番乗りするに違いない。今、大規模なパライムシフトが起ころうとしている。来たるべき時代に身構える必要がある。その為には「理系」の高度な教育が必須である。そうでなければ間違いなく、人間は労働市場から人工知能ロボットに「駆逐」されてしまうだろう。
これからの日本に必要な人材は大量の理系の人材だ。ところが、日本には優秀な理系のリサーチ系大学、大学院が圧倒的に不足しているのである。そのことはTimes Higher Educationの世界大学ランキングで如実に表れている。このままでは明治維新以来、世界大戦で敗北したにもかかわらず栄光の歴史を綴ってきた日本が、ここにきて頓挫する。1842年にアヘン戦争で亡国にいたった中国は176年経った2018年になってもまともな国にはなっていない。日本は、その中国の二の舞を舞ってはならない。
どうすればいいのか?
Times Higher Educationの世界ランキングは、実際には理系分野のランキングであると見て間違いない。そのランキングでトップ100位に入っている大学に日本人が数千人規模で進学すればいいのである。残念ながら日本で100位以内の大学は東大、京大だけだ。従ってアメリカ、イギリスの100位以内の大学に進学することが必要だ。
国内の大学に拘っていてはダメなのだ。就職するには国内の大学に入る必要性があることは重々わかるが、しかし、入った日本企業がこの先10年もつかどうか怪しくなっているのも事実だ。アメリカ、中国などの企業の資金調達力に圧倒され、日本企業が完敗する可能性が高い分野は医遺伝子治療分野、量子コンピューター、データサイエンス分野、航空機製造など広範囲に及ぶだろう。
Times Higher Educationの世界ランキングトップ100位以内の大学に入り、さらに大学院に進み、グローバル企業に入り、更に日本で起業する。そういう循環が必要なのだ。
アメリカの世界ランキング100位以内の大学は43、イギリスは12、合計で55大学ある。1大学に毎年10名が入ることは可能だから毎年550名が英米のトップ大学に入れるはずだ。大学によっては毎年30名程度入ることが可能なはずなので最低でも毎年1500名程度が世界トップレベル大学に入れるだろう。
イギリスの大学に日本の高校から直接入ることは事実上不可能だが、1年間のFoundation Prgogramを経ればOxford,Cambridgeは無理としても、大抵のトップ大学には入れる。アメリカは、そんなことをしなくても直接入れる。日本の大学のような下らない入試はないので成績優秀な高校生なら英語さえクリアできれば世界トップ100位以内の大学に簡単に入れる。優れた大学はハーバードやプリンストン、イエールだけではない。分野によってはその3大学よりランキングが高い大学はいくらでもある。例えばBiomedical Engineering分野でハーバードやプリンストン、イエールは全米ランキングで上位10位に入っていない。
1位 Georgia Institute of Technology
2位 Johns Hopkins University
3位 MIT
4位 Duke
5位 Stanford
6位 University of California--San Diego
7位 University of CaliforniaーBerkeley
8位 Rice University
9位 University of Michigan--Ann Arbor
10位 University of Pennsylvania
またコンピューターエンジニアリングではハーバードやプリンストン、イエールよりGeorgia Institute of TechnologyやPurdue University--West Lafayetteがランキングが上だ。