英語を聞く能力、発音する能力を習得する最善の方法、いやひょっとしたら唯一の方法はInternational phonetic alphabetの習得だと、前々から考えていたが、そのことを証明しているのが、最近話題になっているPhonemic Awarenessだ。Phonemic awarenessが備わっていないと、例えばfish /fɪʃ/という語を聞いても/f/ /ɪ/ /ʃ/という individual soundsのphonemicを認識できないとfishという音を認識すること(Segmenting)ができない。そして、当然のことだがindividual soundsを認識できなければindividual soundsを再現すること(Blending)ができない、即ち発音することができない。fishのfは決して「ふぃっしゅ」の「ふ」ではなくて/f/であるが日本語には/f/という子音はないので日本人は/f/を聞いても「正しく」認識できず、従って/f/を再現できない、即ち正しく発音、できない。phonicsが発音の能力をつける方法だと誤解している人たちには、こんな簡単なことが、理解できないらしい。
phonicsとは単語の綴りを何と発音したらいいか?を学習する方法だ。即ち親から基本的な母音、子音を伝授された子供が、いよいよ文字を読んだり書いたりする段になってから、身に着けるのに便利な方法だということになっている。基本的な母音、子音を身に着ける方法なんかじゃないのである。
この誤解、曲解いや無知によって、どれだけ多くの時間、費用が浪費されていることか!早い話、phonicsは日本人の学習者にとって、さほど重要ではない。何故ならphonicsはchという綴りはchildの場合は/tʃ/と発音するがstomachの場合のchは/k/と発音するんだよ、ということを学習する方法だが、日本人はchildのchを/tʃ/と読んだり、発音したりするというのは「誰でも」分かっているしstomachのchをわざわざ/tʃ/などと発音する人はいない。日本人にとってphonicsはredundantなものである。
日本人は例えばship/はʃɪp/と発音することは分かっていて/ʃ/と発音できる。/ʃ/は日本語のしずか、しゃべる、しゃれ、などの”し”と同じなので認識できるし再現できる。しかしsitを/sɪt/と発音できないのである。日本語に/s/という「母音を伴わない孤立した子音」がないので認識できず、再現ができない。その結果She sells sea shells by the sea shoreを正しく発音できない。いくらphinicsでshe,shell,shoreは/ʃ/でseaは/si/だと教わっても/s/そのものを発音できないのだから当然だ。/s/を身に着けるにはPhonemic Awarenessを身に着ける必要がある。Phonemic Awarenessを身に着ける具体的方法は、これ↓である!無料で学習できる。