あなたはClassical mechanics fails to account for an interference experiment with electrons.という文章を直ぐに日本語に訳せるだろうか?
この英文をto infinitiveの文法の問題だとして取り上げると、日本人の”権威ある”英語の先生は「to infinitiveは”これから先の話”に用いると説明するだろう。そして受験生の多くは、受験を乗り切るために、それらの「ご託宣」を覚えようとする。
だが”to infinitiveはこれから先のはなし”という説明を応用してClassical mechanics fails to account for an interference experiment with electronsを訳せるだろうか?恐らく訳せない。
それもそのはずでan interference experiment with electrons」という内容を理解できないと訳せない。この文章は物理知識がないと訳せない。「文系アタマ」の人には到底無理なのだ。
逆に言えば”権威ある”先生の「ご託宣」を知らなくてもan interference experiment with electronsについての物理知識があれば、この文章はサラッと分かる。これからの大学入試の英語問題は、そういう内容になって行くはずである。
センター試験に代わり2021年に実施される大学入学共通テストの英語問題は限りなくTOEFLタイプになると予測される。また個別大学の入試問題も、そうなるだろう。大量の英文を限られた時間内で読解しなければならない。そして、それらの英文はアカデミックな内容になる。これからの受験生はアカデミックな文章の中での各単語やphrasal verbの意味を理解しておく必要がある。御託宣を暗記するような勉強法は通じない。
物理、化学、生物、数学、歴史などの「高校3年生が知っていなければならない常識」が英語で試される。
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