Quantcast
Channel: 日英米同時受験
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3138

ポツダム体制の超克

$
0
0

集団的自衛権の国会論戦を見聞きしていると、まともな議論をしているのは高村、安部といった自民党議員だけで、共産党委員長を筆頭に、維新の会の小沢、民主党の枝野、自民党の山東などの先生方は、一体、どこの国の人だろうか、といぶかしく思うようなお話をされていて大きな危機感を抱きます。

政治家だけでなく、良識的ジャーナリストも総じて自民党の安部内閣の法案に反対ですが、私は、阿部内閣こそが日本を救うと考えています。

ただ残念なのは、例の共産党の委員長の質問で出てきたポツダム宣言に関するやりとりです。安部さんは正確にご存じなかった。かく言う私も読んだことはなかった。

今回読んでみて、涙が出るほど悔しかった。このポツダム宣言を読んで戦慄を覚え、魂を揺さぶられ、悔しさを感じないものは日本人ではない、いや人間ではない、と思います。

戦後日本は、あのポツダム宣言を受諾したことから始まったわけですが、日本が再生するためには、あれを政治的、思想的に超越し、克服しなければダメです。

極端なことを言わせていただければ、ドイツのナチズムは本当に悪なのか?悪だとすれば何が、どう悪なのか?哲学的、思想的に個人個人が、そういう問いと格闘したか?していないとすれば、悪だとどうして判断したのか?大抵の人間は人からそう教わって判断しているに過ぎません。私もそうだった。

同様に、太平洋戦争は侵略戦争だ、というポツダム宣言を疑い、真偽のほどを個人として考え、その根底にある思想的、政治的なものと格闘したのか?が問われなければならないと思います。人から言われて侵略戦争だったと信じ込んでいるのが冒頭に名前を挙げた人たちです。

世界政治は私たちが学校、マスコミを通じて教え込まれたほど単純ではないことが、次第次第に明らかになってきています。そういう事実を踏まえて、理解した上で日本の将来を議論しなければ日本は「二度目の敗戦」、そして「決定的な敗戦」を味わうことになるでしょう。

ポツダム体制の超克とは、即ち現憲法の破棄です。

それなくして日本人の未来はないと思います。

安部談話の公表を前に世界中の日本研究者が注文をつけてきましたが、あれに反論した国内の大学の研究者がいるとは聞いていません。唯々諾々と受け入れているように見えます。あれは「第二の」ポツダム宣言です。


現在の日本の初等、中等教育は、ポツダム宣言の「檻に閉じ込められた教育」であり大学ですら、ポツダム宣言、という虎の威を借りた狐、が跋扈しているのが現状だと思います。そういう意味でGHQの占領は終わっていないと思います。

この思想的、哲学的、政治多岐「頸木」から開放されるためには、日本のリーダーとなるべき人が英米のトップレベルの大学に進み、例えばアレクシス・ダデンというよな日本を敵視する人物と、思想的、哲学的、政治学的に格闘をする必要があると思います。

(アレクシス・ダデンとは、アメリカ反体制派論客として著名な人物のようです。従って、彼らの敵は実はアメリカ政府、アメリカの体制であって、日本政府ではない、というような側面もあり、今般の世界中の日本研究者からの注文も、そういう観点での分析が必要かもしれません)




Viewing all articles
Browse latest Browse all 3138

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>