今から126年前の1889年、森 有礼は43歳という若さで国粋主義者に暗殺されましたが、もし暗殺されていなかったなら、日本の教育は英語化されていた可能性があります。
2015年現在でも、1889年当時と同じ課題を抱えている気がしてなりません。日本の教育、特に高等教育は英語化する必要に迫られていると思います。
脳科学では母国語(日本語)で使う脳の部位と外国語(英語)で使う部位は違うそうです。従って、子どもが両親と会話する場合は日本語ですべきで、それを外国語でやってしまうと脳が混線を起こす可能性が高いのではないでしょうか。英語を学習する場合は、親以外の英語を母国語とする者、例えばアメリカ人、イギリス人、に習うべきでしょう。
6歳以降、12歳以降でも、英語圏に留学すれば、あるいは学校の英語教育をまっとうなものにすれば、英語が話せるようになるのは確実なのですから、科学的根拠もなく幼少時に実験的冒険を敢えてすることは控えたほうがよいと思います。
私見では、International Phonetic Alphabetを習得する方法が最も科学的だと思っています。私自身、この方法で学習しましたが、多分、英語Nativeとのコミュニケーション能力は、結構いい線に到達できていると思います。私のような普通のオッサンでも、ある一定レベルに到達できるのですから、ましてや、まだ柔軟な頭の東大、京大、早稲田、慶応などのトップレベルの学生、灘、開成などのトップレベルの高校生、優秀なお母様方、お父様方などなどであれば、「誰でも」「確実に」英語が著しく向上するはずです。もっとも必要もないのに、無目的にやっても結果は出ないと思います。
この方法が一番向いているのは、学会発表に迫られている大学院生、研究者、大学教員、医師などの「専門家」あるいは政治家(安部首相など)だと思います。
そうは言っても米語の場合、優れた「ツール」がないので学習は困難かもしれません。一方、イギリス英語は優れたツールが簡単に入手できますので比較的簡単かもしれません。
これとオンライン辞書(Oxford)を活用すれば、間違いなく急速に英語力は伸びるはずです。
将来イギリスに留学する予定なら、このツールを活用すれば6カ月もあればイギリス風の発音が身に着くはずです。
一旦アメリカ風の発音が身についてしまうとイギリス式の発音に抵抗を感じてしまい、上記のツールを使う気になれないでしょう。ですので、留学する先に応じてツールを選ぶ必要はあると思います。
アメリカ式のツールは、これですが、対応するオンライン辞書をどれにすべきかが未だ不明です。
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上記の著者は、脳の活動を実測する光トポグラフィの開発に携わった脳科学の第一人者です。
(上記紹介文から引用)
赤ちゃんは母親の胎内だけでなく、誕生後も、類人猿からヒトへの進化をなぞるように、約一年かけて発育する、と考えています。注目すべきは、指の発達です。二〇一三年、専門誌に掲載されたある論文が話題を呼びました。アインシュタインの脳の左手指の領野に、オメガ(Ω)を逆にした形の特徴的な発達が見られるとわかったのです。アインシュタインは幼いころからヴァイオリンに親しんだため、この領野が発達しました。類人猿からヒトへ進化する際にカギとなった手指の発達と、ヒトの知的創造性の間には、密接な関係があると著者は考えます。脳の進化から乳幼児期にふさわしい教育を考える、野心的試みです。
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