浪人生が今年ハーバード、イエール、プリンストン、MIT、スタンフォード、Amherstなどのトップ大学に応募するなら28年度の数学II・2Bは86点、国語は191点以上得点していることが「必須」になると思います。それ以下だと応募してもダメでしょう。
アメリカのSATは偏差値を見るものであり、センター入試も同じようなものです。平成28年のセンター試験で数学II:数学Bは受験者数が353,423人、平均点が47.92、標準偏差が22.25でした。偏差値67は「86点」です。
アメリカの大学にセンター試験の数学II・2Bの86点が、SAT Mathの700点に相当する、と説明すれば大学としてみれば、その日本人応募者の「立ち位置」が把握できます。センター試験の国語は191点が偏差値67で、それをSATのCritical Readingの700点に相当すると説明すればよいと考えます。この2つの科目をSATの結果とともにアメリカの大学に提出するようにすればアメリカの大学があなたの学力を推定することができます。2科目以外にも物理、化学などの科目の点数を提出することもプラス材料になるかもしれません。
同じように、あなたの学校のセンター試験の平均点がわかれば、学年の偏差値が出ますからアメリカの大学が欲しがる「学年順位」に近いデータを提出することができます。アメリカの大学には平均点、Standard Deviation(SD)、総受験者数を添えて提出する・・・。いまだかって、これを実行した人はいないと思いますが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ところでSATは大学に直接スコアレポートが提出される仕組みになっていますが、センター試験の場合、アメリカの大学に直接スコアレポートを送ってくれるのでしょうか?
センター試験要項によれば、「センター試験に参加する大学から請求があれば」スコアを送るとなっています。アメリカのトップレベルの大学が日本のセンター試験に参加しているのでしょうか?
参加している英米の一流大学は一つもありません。
高校生、大学生にはグローバル化せよ、と迫りながら、公的機関のセンター試験の当事者は自分たちはグローバル化するつもりなどさらさらない。現実には、国際音痴、が現場を支配している、これが日本の教育です。