英語化が進む東大
日常会話や簡単なビジネスで使う程度の英語で満足できるなら日本の大学でもよいが、高度科学を習得しようという人の場合は英語圏の大学に行く必要性があるのです。
日本だけでなく非英語圏の大学は、やがて衰退し英語圏の大学だけが君臨する時代が来る。仮にフランス、ドイツ、日本に大学が残ったとしても、そこで使用される言語は全て英語となる・・・。
飛鳥時代以来、漢字、漢文、即ち中国語で先進文明を摂取してきた日本人は、明治期、高度科学を英語、ドイツ語、フランス語を通して摂取してきた。やがて、それらの言語をマスターした日本人が「翻訳」をすることで高度科学を日本語で学習することが可能になった。そして2017年、ITが普及した結果「翻訳」などしている暇がなくなった。加えてITのプログラミングが英語であることで英語が事実上の世界標準語になってしまった。今やフランス語もドイツ語も、その他の欧州言語も中国語もロシア語も、そして日本語も「高度科学のための言語」としての役割を今世紀中には終える。各々の言語は「日常語」としての役割に限定される。
英米のトップ大学に入る、ということを前提にして英語教育のあり方を考えますと日本国内で英語をいくらやったところで限界があると思います。英語が身につくわけがありません。どれもこれも「その場しのぎ」に過ぎないものであって英語は身につかない。
「おはよう、こんにちわ、こんばんわ」という程度のレベルの英語を身に着けたいのであれば日本の学校での英語の早期教育やインターナショナルスクールへの入学でも良いかもしれませんが、英米のトップ大学に入ろうとするなら5~8歳から完全な英語環境に入るしか方法はないのです。