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自由放任主義の化けの皮が剥がれ始めた

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日本の名門中高一貫校の中には「自由放任」を得意げに、まるで名門の証ででもあるかのように公言してはばからない学校があるが、余りにも世界の常識から外れた感覚で呆れてものが言えない。

自由放任と言えば聞こえが良いが、日本の私立は学費がイギリスの半額~三分の一程度の廉価なので、優秀な教師を必要十分なだけ雇えず、その結果クラスが大人数となり「放任」するしかないのである。「放任」だけでは体裁が悪いので「自由」をくっつけた。それだけの話だ。生徒も親も、まんまと、詭弁に乗せられている姿は何とも物悲しい。

教師対生徒数はイギリスを例にとると公立学校は1:22、私立は1:9である。それに対して日本の私立中高一貫校はどうなのか?1対15なのか?1:30なのか?学校のHPで情報公開すべきではないか?

大人数クラスの「自由放任」でも、東大や日本の大学の医学部進学なら何とかなってきたが、世界のトップ大学ともなると、とても対応できない。当然化けの皮が剥がれる。どんどんアメリカの名門大学に応募する生徒ができているのだが思わしい結果が得られない。ボロが出始めた。学校関係者は「これはまずい」と内心穏やかではないだろう。

都内名門高校の入試では、最近合格辞退者が何十名も出て困っているそうだが高い学費を払っても「自由放任」されては困ると考えた合格者が増えたという事だ。

日本の私立は英米と違い、中所得層が主体なので学費を安くしなければならず、その結果が教師不足に繋がっている。英米と比べると大きく劣るのはやむを得ない。生徒を世界の名門校にどんどん入れるには「優秀な教師」を「大量」に雇用しなければならないが、日本の学校には、そうするだけの力も見識もない。


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