日本のトップ大学を目指して受験勉強に励む高校生は大澤 昇平著「AI救国論」のP67~P73までを読むとアメリカの大学に進学すべき理由が納得できるだろう。
日本のIT企業(コンサルタントなどのベンダーを含む)はカリフォルニアの寿司屋と同じで、寿司を食べにくる客が本当の寿司を知らず、味を評価できない、従ってどんな寿司を食べさせられても「これが寿司か」と納得して食べてしまう。そのためわざわざ日本から腕のいい板前を連れ行く必要がなく、人件費の安いアルバイトを雇って人件費を減らして儲ければいいというのが実態だ。
即ちシステムを発注する側(企業)の管理職に優秀なテクノロジストがいないので納品されたシステムの善し悪しが判断できない。その結果品質の悪いシステムを納品されてもそうだとは判断できない。そういう企業ばかりなので結果として日本中に低劣なシステムが溢れかえる一方で莫大な収益を日本のITコンサルタントなどのベンダーが得ている。
日本の企業はITシステムを発注する側も受注する側も高度テクノロジストを必要としておらず、従って日本の大学も、そういう人材育成に力を入れていない。そんな日本の大学も企業も未来などないのである。
優秀な高校生が進むべき道はアメリカのトップ大学に進学し、その大学によって品質保証を受け(=Ph.D学位を取り)、高度テクノロジストとなり欧米の先進的企業に就職するか起業するべきなのである。
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