学校の成績がいい人は、今頃呑気に、こんな本を読んでいる場合ではない!
日本国内の大学だけを考えていると間違った選択をしてしまうからだ。もっとも、親の年収が2千万円に満たない人は、そうするしかない。しかしもし親の年収が2千万円以上あるなら大学選びはTimes HIgher Educationの世界大学ランキングを参考にするのがいい。
成績優秀者は、特に医学部と法学部を選んではいけない。
医学部定員は9千名程度しかないし、司法試験の合格者数は1500人程度しかない。医師は数年以内に過剰時代に突入する。弁護士は随分前から過剰になっている。その上、人工知能が進歩するにつれて人間の医師の必要性は少なくなり、弁護士の必要性も少なくなる。両方ともジリ貧の分野だ。
成績優秀者は、法学部だけでなく、その他の文系学部も選んではいけない。卒業しても就職先がなくなるからだ。仮に就職できても間違いなく45歳までに「職種変更」するよう求められるか、それに応じなければリストラされる。いや、いや、そんな先のことではなく、もう既にそういう状態に突入している。
こういう世の中の潮流を読み取れずに文系学部に入るなら、それこそ「世の中の趨勢を読み取れない鈍感な人材」だと自ら公言するようなものだ。そんな人材を好き好んで採用する企業があるずがない。そうなると中央官庁の文系官僚になるくらいしかないだろう。だが中央官庁は日本社会の癌細胞と化しており、肥大化した、その癌細胞が日本社会を死滅させようとしている。
日経MOOKの本の表紙にも「データサイエンス」の文字が踊っているように世の中が今後、確実に必要とする人材は高度IT技能者あるいは関連分野の人材だ。数学のセンス、能力が必要な分野だ。そういう判断基準で大学選びをすると、国内の進学先は東大、京大を含む数校の特定の理系学部に絞られてしまうはずだ。全部併せても定員は3万人にも届かないだろう。
従って、東大や京大などのトップ大学の文系志望者は、アメリカの大学に活路を見出すしかない。早く、そのことに気づく必要がある。気がついたら真っ先にやるべきことは何か?何はともあれ高2が終わる前にTOEFL iBT100をとってしまうことだ・